高校卒業後、調理師専門学校へ進学して調理師免許を取得しました。
その後、主に和食メインのホテルの厨房に就職。
約4年半働いたのち、病院施設の厨房に就職しました。
そんな私が、調理師に向いている人について紹介します。
この記事では、
- 調理師は不器用でもなれる?
- 調理師に向いている/向いていない人
- 調理師の性格について
などについてまとめています。
調理師は不器用でもなれる?
結論、調理師は不器用でもなれます。
言ってしまえば、やる気と根性があれば続きますので不器用でも問題ありません。
しかし、不器用なりに苦労することも多々あります。
例えば、飾り切り。
包丁1本で野菜の飾り切りをするのは、職人の腕の見せ所です。
「練習あるのみ」でもありますが、不器用だと手先の細かい作業はとっても疲れます。
仕事はこれだけではないので、時間を使いすぎると他の仕事が進まずに、最終的に時間に追われてしまいます。
また「不器用」とは、手先の問題だけではありませんよね。
全て同時進行をしなくてはなりませんので、要領よく頭を使って仕事をすることが大事です。
不器用な人の特徴は、一つのことに集中できるということです。
ただそれだと、厨房をうまく回せないため上に叱られます。
不器用な人は、誰かに頼るというのも苦手な人も多いでしょう。
料理提供の時間は厳しく決められているので、間に合わない場合は補助してもらうことも大事です。
そうなると、状況によっては「頼る」ということも必要になってきます。
私も、”要領をうまく掴めないとき”や”1人で何でもやろうとした時”に不器用だなと感じましたし、実際に言われたこともありました。
頭の回転が大事で、先にする事・後でもいいものを判断してスムーズに進めていきます。
分かってはいても、実践ではハードすぎてなかなか上手くできないことが多いです。
いずれも「慣れ」で上達するため、仕事をしながら成長することが大事ですね。
調理師に向いている/向いていない人
どんな人が向いているか気になりますよね。
人付き合いも仕事も、人それぞれ向き不向きはあります。
そこで私なりに、調理師に向いている人と向いていない人をまとめました。
向いている人
やりがいを仕事にしたい人は調理師に向いています。
体力的にも精神的にも、正直辛い思いをすることがたくさんあります。
でも、料理を作ることが好きだったり食べる事が好きだったり、料理に携わりたいという思いがあれば続きます。
盛り付けがキレイに盛り付けれたり、飾り切りが上手くいったり、前日より早く帰れたりといった、小さな喜びを感じれる人もこういった仕事に向いているでしょう。
あと「協調性」がある人。
ホテルで働いていた時は、厨房内だけの問題ではなく、レストランの人や受付の人など、チームで行うようになります。
病院施設で働いていた時も、ナースとのやり取りが大事です。
検査で断食する患者さんもいます。
その検査が急に入ることもありますので、随時確認も取りながらミスのないようにチームワークで行うのです。
そのため、孤立せずに、みんなと仕事に取り組める人には向いています。
向いていない人
調理師は「味」が分からないと仕事になりません。
極端に言ってしまえば、砂糖と塩の違いが分からない人です。
そのほかの、微妙な変化はたくさん味見して覚えていけばいいので、始めから完璧な味を求める必要はありません。
自分の店ではない限り、上の人に合わせた味を再現することが求められます。
なので、上の意見を素直に聞き入れられない人は、調理師に向いていないです。
調理場は縦社会なので、上の意見は素直に聞き入れた方が無難です。
「この味の方が美味しいのに」「さっきより味が濃く感じる」など、人それぞれ味覚が違うため思うことはたくさんあります。
しかし、「お店の味」は決められているため勝手に変えられません。
それらすべて踏まて、臨機応変に対応しましょう。
調理師の性格について
調理師の性格は特別ありませんが、全体的に体育会系でしょう。
働く環境によって違うので、本当に人それぞれだなと感じました。
ホテルで働いていた時は、女性1人だったので名前を呼ばれて、さんざん厨房内でこき使われたなって印象です。
ミスをしてしまえば怒鳴られますし、言葉遣いも正直悪いです。
私は、学生時代運動部で過ごしてきたおかげか、言われたらやり返すくらいの勢いで仕事をしてました。
これも、愛されていたと思えば頑張れましたね。
料理に関しては厳しかったですが、談笑したり楽しい時間もありました。
病院施設は、女性オンリーで女性特有の人間関係というのがありました。
合う合わないがはっきりしていたので、見ている方は楽しかったです。
ただ、美容系とかカフェ屋やパン屋などの、最新情報はすぐ耳に入るので聞いていて勉強になります。
仕事がしんどいのではなく、人間関係で辞める人もいましたね。
女性だけでしたが、体力や精神力が問われるので体育会系でしょう。
それぞれ正反対の環境で働きましたが、本当に色んな人がいます!
そんな私は、要領はそこそこうまく掴めていたのですが、手先の不器用が目立ち、飾り切りやサイズを揃えて切るという仕込みが苦手でした。
まとめ
今回は、調理師に向いている人をまとめました。
これと言って必要な能力は必要なく、やる気と根性があれば継続していけます。
しかし、味が分からないと仕事になりませんので、調理師には向いていないでしょう。
不器用でも、慣れてしまえばうまく要領も掴めるようになります。
要領がつかめれば楽しく仕事もできて、やりがいも感じられますよ。