いきなりですが、私は過去に2度会社を解雇されたことがあり、乳飲み子と幼児を抱えて正社員での転職にチャレンジしました。
当時30代後半で、子を抱えての転職は非常に厳しいものがありましたが、私と同じようにこれから正社員の仕事にチャレンジしたいと思っているワーキングマザーの方々に向けて、私が転職活動を進めて行く上で意識していた点をお伝えしたいと思います。
今回は、転職するための第一歩として必要な履歴書/職務経歴書作成についてです。
もし、既に気になっている求人があるならば、この履歴書・職務経歴書作成には、じっくり時間をかけて向き合っていただくことをおすすめしたいと思います。
理由は簡単で、この書類選考を通過しなければ、面接に進むことすらできないからです。
採用担当者に実際に会って、あなたという人を知ってもらいたいのなら、この関門を突破しなければそのチャンスを掴むことすらできないわけですから、最も大事なステップと言ってもよいかもしれません。
今回は、以下の書き方について、書類選考に通過しやすいと思われるちょっとしたコツとともにお伝えしていきたいと思います。
・履歴書/職務経歴書
・志望動機
・退職理由
採用されるのはとても狭き門です。少しでもチャンスを広げられるように是非参考にしていていただければ嬉しいです。
履歴書/職務経歴書の書き方
転職にあたっては、履歴書/職務経歴書をそれぞれ準備します。
履歴書は、氏名はもちろん、学歴、職歴などあなたのプロフィールを確認するためのもの。
そして、職務経歴書は、主に業務経験とスキルを確認するためのものとなります。
それぞれ書き方にルールやコツがありますので参考にしてください。
履歴書の書き方
履歴書は、あなたの基本的なプロフィールを確認するためのものなので以下の点を省略せずに書くことが大事なポイントになります。
・学歴
・職歴
・志望動機
学歴の正しい書き方
・学歴は、基本高校から書きます
・学校名、学部、学科は省略せずに書きましょう
・入学・卒業年は和暦でも西暦でも問題ありませんが、どちらかに統一しましょう
職歴の正しい書き方
・たとえ短期間しか在籍しなかった会社があっても職歴は省略せずに正確に書く
・所属部署・雇用形態もしっかり書く
・入社、退社の年も学歴同様、和暦・西暦のどちらかに統一する
職務経歴書の書き方
一方で、職務経歴書は、経験業務やスキルを確認する書類になりますので、形式よりも内容の方が重要になり、書類選考通過の鍵を握る、より重要度の高い書類です。
形式は様々なサイトで紹介されていますので、ここでは、書類選考を通過するための書類作成において意識したいポイントについてお伝えします。
私が最も意識した点は以下です。
・募集要件と自身の経験がある程度合致しているか(経験が活かせそうか)
・自身の強みが伝わる内容か
そして、私が、上記の点を押さえた書類を作成するにあたって、最も重要だと思ったのは書き始めるまでの前準備。
ここでしっかり以下の内容を整理しておくと、後の面接の場でも良いアピールができますので、手を抜かずにしっかりやることをオススメします。
・応募する企業と募集要件をしっかりと理解する
・自身の強み、アピールポイントを整理する
・自身の経験のどの部分がどう活かせるかを考える
上記の点が整理できたら、いざ書き始めるのですが、その時に参考にするのが応募企業が出している募集要件。
応募するからには、募集要件と経験がある程度合致していることが多いと思いますが、その経験をアピールする際の表現・記載方法を募集要件に似せて書くことを意識しました。
どういうことかと言うと、以前、私は某企業のコンプライアンス担当として、コンプライアンス違反を減らすべく、日々起票される伝票の内容を精査し、違反と取られる起票をしている担当者に指摘、修正を依頼する仕事をしていました。
目的は違反の未然防止なので、この仕事を一言で言うと、”コンプライアンス観点での起票内容の精査”、”コンプライアンス違反の◯件の未然防止に貢献”など書けるのですが、この時に自分が何を考え、指摘を減らすためにどんな行動をとったのかを棚卸しし、それが募集要件の中のどれに、どう活かせるかという点にフォーカスし、要件の内容に沿った表現で、この職務内容を記載したことにより、未経験職種だった秘書や営業サポートの仕事で内定をもらったことがあります。
ただやってきたことをバカ正直にそのまま書くのではなく、やってきた内容が要件の中でどう活かせるのかというポイントを前準備でしっかり棚卸ししておけば違う職種にもチャレンジできる可能性が広がります。
この方法をとってから、ここは絶対面接に進みたいと思う会社の書類の通過率は、職種に関わらずほぼ100%でしたので、ぜひ試してみていただきたいと思います。
志望動機の書き方
志望動機とは、その会社を志望する理由のことで、採用する側も自社への志望度や業務の理解度を確認します。あなたのその職務に対する熱い気持ちを知ってもらうためにも、これも手を抜かずに書きましょう。
その際の書き方のポイントとしては以下です
・なぜ応募先の会社に魅力を感じたのか(現職になく、その会社にある魅力を語れるとよいです)
・実体験を盛り込み自身がどう応募職種に貢献できるか、したいか。(現職で実現不可である内容がベター)
企業の魅力については、インターネット等でサイト等を熟読しましょう。
そして、ここでも職務経歴書で行った前準備が重要となってきますので、ご自身の経験業務を多角的に見て自身の可能性を広げていってください。
退職理由について
最後に退職理由についてです。退職理由を志望動機や自己PRに少し組み込むケースもあるかもしれませんが、だいたいは面接で聞かれることが多いです。
退職理由の前提として、
「自身が前向きにキャリアを継続していく上で、現職ではどうにもならない困難があること」で、ポイントは「前向きな転職」であるという点です。
私の場合は、働きたい気持ちがあるのに、会社都合で解雇になってしまいましたので、それが自分ではどうにもならない困難にあたり、何としても自分が納得した会社で、キャリアを継続して構築していきたいという前向きな気持ちがそれにあたります。
実現したいことと今のままでは実現できないことを明確にして、退職理由に落とし込んでいくとよいと思います。
まとめ
転職するにあたって、履歴書、職務経歴書の作成は活動の全過程の中でも最も重要と言っても過言ではありません。
書類選考が通らなければ、企業の門を叩くチャンスすら与えてもらえないのですから、作成にあたっては、応募企業、募集要件の下記点をしっかり棚卸ししてから臨みましょう。
①応募する企業と募集要件をしっかりと理解する
②自身の強み、アピールポイントを整理する
③自身の経験のどの部分がどう活かせるかを考える
④作成の際は、③をもとに、職務経験を募集要件に似せた表現・記載にする
これらの内容がしっかり整理できていると、志望動機も明確になりますし、面接の場でもしっかりとご自身をアピールできます。
転職は人生の大きく左右することでもありますので、ぜひ参考・実践いただけると嬉しいです。